まずは実習生さんからの感想。
「重度訪問介護の自由な雰囲気を感じました(・∀・)」
作業療法士を目指して勉強している彼女は、その柔和な雰囲気ですぐに理事長とも仲良くなり、実習は和やかなムードで進行しました。
今回の実習は、主に外出を中心としています。
>>NPO法人境を超えての活動のひとつが今回の実習です
自己紹介と質問など
実習生さんは、自立生活をスタートする際に発生する居住環境の課題を知っている勉強熱心な方。
今回の話題は、障がい当事者が一人暮らしを始める際の課題について。理事長が具体的なエピソードとして段差調整の交渉について伝えました。
電動車椅子ユーザーが一人暮らしをする場合、共用部や玄関の段差が障壁になる事は多いものです。
車椅子ユーザーにとっての段差は『5cmの壁』と表現されることもある障壁。
雑談パート
自己紹介後半は雑談パートになるのが定番です。
実習生さんは音楽経験者。演奏した曲目や担当パートなどの話題になり雰囲気の良い時間が流れます。
意外な発見として理事長が楽器が得意だということを初めて知り、私とサ責は驚きの表情を浮かべました。
サ責「初耳なんですけどw」
理事長「自慢話はしないよー(*´ω`*)」
電動車椅子での地下鉄利用も実習内容として
地下鉄に乗るためのスロープの手続きから、実際の乗り降りまでを実習。
地下鉄を待つ間の雰囲気はこんな感じです。
乗車カードの取り扱いやエレベーターの乗り降り、その他周囲に気をつけるところなどをしっかり観察されています。
地下鉄車内は私達でも揺れを感じます。意外かもしれませんが、電動車椅子は物によっては健常者が普通に立つより安定しています。
中央区に到着 ちょっと寄り道
中央区に到着し、ちょっと寄り道。
理事長は昼間の狸小路が久しぶり。コロナ禍の影響で、人出の多い日中は外出を控えていました。
数年前とはお店も変化しており、メイド喫茶の萌え絵に吸い込まれる理事長が自由過ぎて実習生さんも笑顔。
モユクサッポロ(moyuk SAPPORO)への同行援助
札幌に来ました!みたいな写真で面白かったのでそのまま掲載(笑)
今回の実習の目的地モユクサッポロです。食事介助の実習の場としてサ責がチョイス。
狸小路をあちこち散策しながら到着(萌え絵に3回吸い込まれた)
外出先での食事介助の実習
重度訪問介護では外出先での食事介助もよくあります。
当事者様と一緒にタブレットを見てメニューを選ぶ様子や実際の注文までの流れを観察してもらいました。
蕎麦が到着したら、いざ実習です。食事介助を体験してもらいました。
嚥下状況や食事のペースなどについて注意深く介助ができる方で安心でした。
キュウリが好物の理事長とお化けキュウリの話題になり「特大のキュウリをボリボリ食べたいです(≧▽≦)」
など食事中の会話もはずみ、和やかに実習が進みます。
キュウリ仲間、いた。
補足情報 : ユニバーサルトイレが広い
トイレはかなり綺麗で、大きな電動車椅子でも快適に使える広さがありました。
実習では排泄介助ができませんのでスタッフY氏が担当。
もう一つの目的地 アニメイトへ同行
重度訪問介護では、行き先すべてが車椅子ユーザーに最適化されているわけではありません。
中には狭い通路もあり、ギリギリの幅でも通れるよう援助するのも私たちの役割です。
実習生さんは、電動を手動に切り替える様子や、他のお客さんとの譲り合いをしっかり見学。
入店後はいろんなアニメグッズを見て回り、理事長と実習生さんはポケモンについてお話を楽しんでいました。
実習生さんは最近流行っているアニメについても教えてくれましたよ。
本当に通れない場合は、別ルート提案という形での援助をします。
帰りもちょっと寄り道を
帰宅時間が近づいた帰り。魅力的な(?)脇道がありました。
「この道どこに繋がってるんだろう?」
理事長の想いを叶えるべく(大げさ)、脇道に入って路地を探索。
実習生さんと理事長は、路地入り口にある家系ラーメンの「アリ・ナシ」について語り合いつつ各店舗を見て回ります。
こんな寄り道も重度訪問介護ならではのものです。
帰宅後
帰宅後はいつもの日常に戻ります。
そこではみんなで雑談をしながらのんびりと過ごしていました。
やや経ち『境を超えて』の方が到着。その講師さんは理事長と同じ漫画が大好きな方で意気投合。
マニアックな会話が場を締めくくり、実習終了となりました。
NPO法人イコール
NPO法人イコールは、重度訪問介護サービスを提供する団体です。
介護実習は多くを学び感じる機会です。実習を通じて、多面的な学びを感じていただければ幸いです。
実習を終えた後は、これからの介護職に繋がる新たなステップとして、色んなことに挑戦してみてくださいね。
ヘルパー・本文:スタッフY氏
同行:サ責M氏
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