燃え尽き症候群が甘えなんじゃないかと不安になってる方に向けて。
結論ですが「燃え尽き症候群は甘えではありません」。安心してください。
燃え尽き症候群とは「とても疲れてるから頭が働かない」って状態です。原因は「距離と環境」。
あなたは真面目で熱心だから頑張り過ぎてしまっています。それで充電切れ起こしています。甘えとは逆で自分に厳しすぎるんですね。
介護職なら主任とかユニットリーダーを初めて任された人がなってる印象が強い。燃え尽き症候群(バーンアウト)って何なのか、原因と対処法を解説します。
燃え尽き症候群が甘えじゃない理由
繰り返しですが、燃え尽き症候群は甘えなんかではありません。
燃え尽き症候群の原因はこれです。
- 個人的要因
- 環境的要因
順番に解説します。
個人的要因
個人的要因とは、仕事熱心で理想も高いというあなた自身の特性です。つまり「真面目」って事です。
環境的要因
環境的要因とは、受け持つ利用者が急増したことで長時間労働が常態化。なんかが挙げられます。
サビ残とかよくやってませんか?
2つの要因が重なると
環境的要因として、ユニットケアの新規立ち上げを想定するとザックリでもこんな感じかなと。
- 個々に合わせた水分摂取量の設定
- 排泄サイクルの全チェック
- リスクの洗い出し
- ルーチンの見直し
- 部下の教育
で、仕事熱心なあなたがこの環境にいると「全部完璧に」って考えてしまう。常に頭はフル回転で、休みの日でも仕事のことが頭から離れません。
結果、エネルギーが切れて燃え尽き症候群のできあがりです。
つまり環境要因が多いので個人でクリアは難しい。なので燃え尽き症候群は甘えではないという事です。
燃え尽き症候群の対処法
対処法は以下。
- 部下や後輩に仕事を振り分ける
- 義務感を手放す
- 休息が現場のメリットになる
順番に解説します。
部下や後輩に仕事を振り分ける
あなた一人ではありません。部下や後輩がいるはずです。もし新人なら同期がいたりしますよね。
「分担してください」
一人の力は実感以上に限界が低いものです。「この程度できる」と思っても気持ちが追いつかない。なので分担してあなた自身の負担を減らしてください。
義務感を手放す
仕事に対して「やらなきゃ」「必要だから」とか考えるのを控えましょう。とは言え対人援助では難しい場面もありますよね。そんな時はこう考えてください。
「援助対象者に共感的に接しつつ、かつ物として見る」
って言った人がいまして。もしあなたが介護職の経験者ならこれで伝わると思います。
要は、事実のみを客観視してくださいって事です。感情は入れないように注意です。1-2日予定が押しても大事にはならないので毎日を義務で埋め尽くさないでくださいね。
あなたが潰れてしまいます。
休息が現場のメリットになる
あなたが十分に休息できれば、本来の力を発揮できるようになります。
ストイックなのは素晴らしいですが、それで動けなくなれば元も子もありません。現場にとってもデメリットになってしまいます。
なので休息に全力を振ってください。
しっかり休めば本来のあなたの力を発揮できるようになります。しかも燃え尽き症候群を経験してからの復活なら一段レベルアップしてるので驚きますよ。
休む事があなた自身にも会社にも大きなメリットになります。
休息を取る
休めって言われても「休むのは甘えでは……?」とか思ってはいけません。
大事な事を言います。休息は甘えではありません。休息は会社のメリットにもなります。もしあなたの職場が有給取れるなら、有給取って休んでください。
心も体もリフレッシュさせる時間が必要です。休むことで、本来のあなたを取り戻せます。
>>参考:有給休暇と労基法の話
趣味を見つける
趣味を見つけろって言われても、時間もお金も無いしなーって思ってませんか?
好きなだけ眠るでもいいですし、試しにマンガに没頭するとかでいいんです。ポイントは「仕事以外のことをやる」です。
仕事から意識を遠ざけてください。「この日は仕事の事を考えるの禁止」とルールを作ってもいいんじゃないでしょうか。普段と違う行動をする事は、頭の回復になると脳科学でも証明されています。
専門家の助けを借りる
燃え尽き症候群が深刻な場合は精神科やメンタルクリニックを頼ってください。
風邪をひいたら内科に行きますよね。それと同じです。早めに対処すれば回復も早い。逆に「大丈夫」って思って先延ばしにすると最悪うつになったりもして余計に深刻な状況になります。
なので専門家への相談も選択肢としてアリなんですよ。
まとめ
燃え尽き症候群を経験するのは、甘えなんかではありません。あなたが今まで一生懸命やってきた証拠です。原因は環境的要因がほとんどです。
対処法をまとめます。
- 仕事を振り分ける
- 義務感を手放す
- 休息を取る
自分を責めるのではなく、これらの対処法を試してみてください。焦らずゆっくり回復してくださいね。
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