実習レポ⑤ 重度訪問介護従業者養成研修 | 動画あり

研修・活動


介護の現場で学びたいと思っている学生の皆さんへ。NPO法人イコールでは実習生を心より歓迎しています。

今回は「土屋訪問介護(ユースタイルラボラトリー)」さんより重度訪問介護従業者研修の実習生の受け入れ。前回はこちら

実習の様子は動画でチェックしてみてくださいね!

朝のスタート、朝食準備の流れ

調理をする実習生

朝は一日の始まり。ここではスタッフの説明を受けながら実習生の皆さんが朝食の準備をします。

献立は本人様の好みに合わせた定番メニューです。

  • 納豆ごはん
  • 味噌汁
  • 漬物
  • 目玉焼き
  • 冷奴

簡単な献立ですが、食の好みを本人様に確認するのをお忘れなく。例えば目玉焼きを「半熟」にするか「固焼き」にするかなどです。

本人様の好みを大切にしながら調理します。実習生の皆さんは、交代でそれぞれの手順を体験します。

食事介助の実践

実習生による食事介助

食事は、ただ食べるだけではなくコミュニケーションの場でもあります。

例えば、「醤油をどれくらいかけるか」などからでもコミュニケーションが発生します。実習生の皆さんは、交代で食事介助を行います。

モーニングケア:口腔ケア・顔の清拭

口腔ケアの説明をするスタッフ

口腔ケアは磨く順番を決めておくと磨き残しがなくなる事を実習生に伝えます。うがいは車椅子に座った状態で行うためガーグルベースン(またはその代用品)を使う方法も学びます。

顔の清拭

顔の清拭をする実習生

車椅子上でのモーニングケアは、洗顔ではなく顔の清拭を行うこともあります。

その際は、熱めの濡れタオルを冷まして適温にします。適温から始めるとすぐに冷たくなるからです。

力加減も人により好みがあるので、好みの強さに合わせる実践していきます。

  • 口腔ケアは順番を決めて磨き残しなし
  • 濡れタオルは熱々を冷まして使う

昼休みはヲタトーク

盛り上がる2人と、置いていかれるスタッフ

昼休みは外食に出かけてもいいし、お弁当を持ってきて現場で食べても大丈夫ですよ。

この時間は実習生の誰かが理事長と一緒にヲタトークを楽しんでいる時間だったりもします。毎回ヲタ属性がいるので(ヲタクの生息数多くないですか?)と私は驚いています。

なお、今回は実習生4人全員がコアな話についていけるので「選ばれし者たち」疑惑が発生しました笑

着脱介助では”過緊張”を学びます

着脱を学ぶ実習生

脳性麻痺の方の着脱介助は、特に注意が必要です。力加減を間違えると「過緊張」を引き起こすことがあります。

まずはスタッフが実際にどのように介助するかを見せて、それから実習生が交代で体験します。

リフター移乗の安全技術

リフター操作する実習生①
リフター操作する実習生②

リフターを使った移乗は、操作ミスによる転倒や転落を防止するため特に慎重に行う必要があります。

実習では、まずスタッフが安全な操作方法を実演します。その後、実習生が「利用者役」と「介助者役」に分かれてリフター操作を体験します。

安全でスムーズな移乗技術を身につけることが、ここでの目標です。

外出同行援助の実践

買い物を体験する実習生

外出同行援助では実際にスーパーへの買い物に同行します。ここでは実習生が本人様の死角をカバーしたり、狭い通路での配慮を学びます。

店内では本人様とコミュニケーションを取りながら、実際の買い物の流れを体験します。

この実践を通じて、外出時の援助技術と対応力を身につけることができます。

まとめ

重度訪問介護従業者研修の実習内容は以下6点。

  1. 朝食準備
  2. 食事介助
  3. 整容
  4. 着脱
  5. リフター移乗
  6. 外出同行援助

この実習を通じて、皆さんは介護の現場で必要な技術だけでなく、利用者様への思いやりや配慮も学ぶことができます。

皆さんがこの実習を経て、素晴らしい介護職になることを心から願っています。

実習に来る方向けに、駐車場やコンビニの場所を一覧にしました。ぜひお役立てください。

この記事を書いた人
NPO法人イコールのスタッフ
重訪スタッフY氏

高齢者介護を経験したのち重度訪問介護に転職し10数年経過。介護福祉士と喀痰吸引等研修のダブルライセンス。ずんだもんやChatGPT等のテクノロジーが好き。

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